引用
本日の産経新聞朝刊には、八日に厚生労働省がロシア側から新たに提供された 日本人抑留死亡者名簿に記載された四千九百六十四名全員の名前が 三面にわたってびっしりと掲載されていた。
その人々の死亡した地域、すなわち抑留されていた地域は、掲載順に次の通り。
アルタイ地方、ブリヤート共和国、バシキール共和国、イルクーツク州、カザフスタン共和国、沿海地方、チタ州、ウズベキスタン共和国。護送連隊、満州、樺太、第三七九中継収容所
この日本人同胞の死亡地域と膨大な数の名前を眺めて粛然たる思いが全身に沁みた。
「シベリア抑留全史」という渾身の大著を書かれた北海道美瑛町の長勢了治氏は、同書の「あとがき」において、一般に定着している「シベリア抑留」ではなく「ソ連モンゴル抑留」という用語を使用したと断られてから、その理由を、「確かに日本人の多くはシベリア・極東に抑留されましたが、実際にはその範囲はほぼソ連全域、さらにはモンゴル人民共和国にも及んでいます」
この事実を注視すべく、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスタン、ウクライナ、グルジア、そしてモンゴルを個別的に取り上げて略述し、また北朝鮮、樺太、千島列島についてもできるだけ詳しく記述しました。」
と書かれている。
日本軍兵士ら約七十万人がソ連に抑留され、その内、本日の産経新聞に掲載された四千九百六十四名の人々の死亡地域を見ても旧ソ連の全域に及んでいることを思えば、やはり実態は、使い慣れた「シベリア抑留」ではなく、長勢氏が指摘されるように、広大なユーラシアの全域にわたる「ソ連モンゴル抑留」である。
昭和二十年から三十一年まで、広大なユーラシアの各地に約七十万の同胞が抑留されて重労働に使役され、十万人が死亡したといわれる。
遠く祖国を離れて家族を思いながら彼らが如何に生き、如何に亡くなっていったのか。 この史実の実態を風化させず祖国の歴史の中で語り伝えねばならない。我が国の中学や高校の歴史教科書は、この「ソ連モンゴル抑留」に触れていないものがほとんどである。
これは、原水爆禁止運動が、アメリカの核兵器の廃絶を主張してもソ連と中共の核兵器の廃絶を主張しないのと同じ「戦後の偏向」である。
さらに、断じて見過ごしてはならないことを指摘したい。それは、ソ連にではなく、北朝鮮によって抑留監禁され死亡した日本人の実態である。ロシアつまり旧ソ連は、旧ソ連域内で死亡した日本人をこの度のように、我が国に知らせてきている。
しかし、北朝鮮は、北朝鮮域内で死亡した日本人の実態を知らせない。
平成二十六年五月の我が国外務省アジア大洋州局長と北朝鮮とのストックホルム合意には、北朝鮮は、「一九四五年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地、
残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査」を実施すると約束した。
しかし、この北朝鮮に約束に対して、日本が独自に取っている制裁を解除したら、北朝鮮は今に至るもその約束を実行しない。つまり制裁を日本に解除させるために、北朝鮮はウソをついたのである。
しかし、当初、北朝鮮が推進しようとしたことがある。それは、「一九四五年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨の返還そして墓参」である。北朝鮮はその日本人の遺骨一体に二百万円の値を付けて我が国に売ろうとした。そして同国の国家予算に匹敵するカネを我が国から獲得しようとしていたのだ。
実に北朝鮮は、日本人の遺骨で国家予算を稼ごうとしていた!ということは、どれほど多くの日本人が、人知れず北朝鮮域内で抑留され亡くなっているか。
次は、長勢氏の「シベリア抑留全史」(69~71ページ)より。
「北朝鮮には、在留邦人が約二十七万~二十八人いた。これに満州からの避難民四万人が加わった・・・南朝鮮への脱出を阻まれた日本人は職を失って糧道を断たれて悲惨な収容所生活を強いられた。」
次はその日本人の収容所の状態を見た朝鮮人の報告である。
「避難民の宿舎は、実に呪われたる存在なり。
それは実に煤煙とあまりにも悲惨さに涙を禁じ得ない飢餓の村、死滅の村なり・・・
かれらの全ては、気力も希望も持ち得ず、すでに死のみを待望するという陰惨な破滅の影像のみがそれを包んでいる。」
戦前から現在に至るまで、北朝鮮域内にいる日本人同胞の運命を我々は知らねばならない。その間、北朝鮮は国策として、日本人を拉致して、テロリストを養成し各種技術を習得してきた。我々は、全力を上げて、日本人同胞の運命を知り、この邪悪な国から日本人同胞を救出しなければならない。ソ連がロシアになって事実の判明が進んだように北朝鮮も金独裁体制が崩壊することによって、事実が判明し、拉致被害者を救出できる。
その人々の死亡した地域、すなわち抑留されていた地域は、掲載順に次の通り。
アルタイ地方、ブリヤート共和国、バシキール共和国、イルクーツク州、カザフスタン共和国、沿海地方、チタ州、ウズベキスタン共和国。護送連隊、満州、樺太、第三七九中継収容所
この日本人同胞の死亡地域と膨大な数の名前を眺めて粛然たる思いが全身に沁みた。
「シベリア抑留全史」という渾身の大著を書かれた北海道美瑛町の長勢了治氏は、同書の「あとがき」において、一般に定着している「シベリア抑留」ではなく「ソ連モンゴル抑留」という用語を使用したと断られてから、その理由を、「確かに日本人の多くはシベリア・極東に抑留されましたが、実際にはその範囲はほぼソ連全域、さらにはモンゴル人民共和国にも及んでいます」
この事実を注視すべく、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスタン、ウクライナ、グルジア、そしてモンゴルを個別的に取り上げて略述し、また北朝鮮、樺太、千島列島についてもできるだけ詳しく記述しました。」
と書かれている。
日本軍兵士ら約七十万人がソ連に抑留され、その内、本日の産経新聞に掲載された四千九百六十四名の人々の死亡地域を見ても旧ソ連の全域に及んでいることを思えば、やはり実態は、使い慣れた「シベリア抑留」ではなく、長勢氏が指摘されるように、広大なユーラシアの全域にわたる「ソ連モンゴル抑留」である。
昭和二十年から三十一年まで、広大なユーラシアの各地に約七十万の同胞が抑留されて重労働に使役され、十万人が死亡したといわれる。
遠く祖国を離れて家族を思いながら彼らが如何に生き、如何に亡くなっていったのか。 この史実の実態を風化させず祖国の歴史の中で語り伝えねばならない。我が国の中学や高校の歴史教科書は、この「ソ連モンゴル抑留」に触れていないものがほとんどである。
これは、原水爆禁止運動が、アメリカの核兵器の廃絶を主張してもソ連と中共の核兵器の廃絶を主張しないのと同じ「戦後の偏向」である。
さらに、断じて見過ごしてはならないことを指摘したい。それは、ソ連にではなく、北朝鮮によって抑留監禁され死亡した日本人の実態である。ロシアつまり旧ソ連は、旧ソ連域内で死亡した日本人をこの度のように、我が国に知らせてきている。
しかし、北朝鮮は、北朝鮮域内で死亡した日本人の実態を知らせない。
平成二十六年五月の我が国外務省アジア大洋州局長と北朝鮮とのストックホルム合意には、北朝鮮は、「一九四五年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地、
残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査」を実施すると約束した。
しかし、この北朝鮮に約束に対して、日本が独自に取っている制裁を解除したら、北朝鮮は今に至るもその約束を実行しない。つまり制裁を日本に解除させるために、北朝鮮はウソをついたのである。
しかし、当初、北朝鮮が推進しようとしたことがある。それは、「一九四五年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨の返還そして墓参」である。北朝鮮はその日本人の遺骨一体に二百万円の値を付けて我が国に売ろうとした。そして同国の国家予算に匹敵するカネを我が国から獲得しようとしていたのだ。
実に北朝鮮は、日本人の遺骨で国家予算を稼ごうとしていた!ということは、どれほど多くの日本人が、人知れず北朝鮮域内で抑留され亡くなっているか。
次は、長勢氏の「シベリア抑留全史」(69~71ページ)より。
「北朝鮮には、在留邦人が約二十七万~二十八人いた。これに満州からの避難民四万人が加わった・・・南朝鮮への脱出を阻まれた日本人は職を失って糧道を断たれて悲惨な収容所生活を強いられた。」
次はその日本人の収容所の状態を見た朝鮮人の報告である。
「避難民の宿舎は、実に呪われたる存在なり。
それは実に煤煙とあまりにも悲惨さに涙を禁じ得ない飢餓の村、死滅の村なり・・・
かれらの全ては、気力も希望も持ち得ず、すでに死のみを待望するという陰惨な破滅の影像のみがそれを包んでいる。」
戦前から現在に至るまで、北朝鮮域内にいる日本人同胞の運命を我々は知らねばならない。その間、北朝鮮は国策として、日本人を拉致して、テロリストを養成し各種技術を習得してきた。我々は、全力を上げて、日本人同胞の運命を知り、この邪悪な国から日本人同胞を救出しなければならない。ソ連がロシアになって事実の判明が進んだように北朝鮮も金独裁体制が崩壊することによって、事実が判明し、拉致被害者を救出できる。
引用以上
シベリア抑留と呼ばれている抑留ですが、実はシベリアだけではなくて旧ソ連全土のみならずモンゴル人民共和国にも及んでいました。もちろん、シベリアに多くの日本人が抑留されていたのですが、それ以外の土地にも抑留されていた以上、「ソ連モンゴル抑留」という用語を広めて行くべきでしょう。
そして、朝鮮半島での日本人の被害ですが、これは厚いベールに包まれています。北朝鮮の現体制が続く限り真実が明らかになることはないでしょう。
暗殺教室♯18を見ながら
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